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機械設計講座:機械設計者のための覚え書き
カメラの絞り機構
0. 概要
・カメラの絞り機構の紹介
1.0 解説
数式が多い話ばかりではなく、今回は趣を変えてもう少しメカメカした話です。
今まで色んな機構設計をしてきました。
その中にはカメラのメカもあります。

ところでカメラの絞り機構などはよく見かけると思いますが、実際はどんな風に出来ているか?は知られていないのではないでしょうか。
では、図1、2を見て下さい。
絞り機構図_開 絞り機構図_閉

この図は6枚羽根の絞り機構です。次に図3を見て下さい。

絞り羽根図

この図を見てもらうと分かりますが、羽根には支点になる丸穴と羽根を駆動する為の長穴(カム穴)があります。
カム穴には絞り機構の中心軸周りに回転するピンが噛み合っています。
羽根が開の状態ではピンは少し傾いた位置にあります(図1)ので、羽根はカム溝とピンとの位置関係で開きます。
次にピンを回転させるとカム溝に沿って羽根が閉まる方向に回転する(図2)、とこういう風になっているわけです。
なんだ簡単じゃないか、と思われますか?

しかし、図4をご覧下さい。

絞り機構図の実際

実際には羽根はこの様に組み付けられているわけです。
なんか変だぞ?とは思われませんか。
そう、騙し絵の階段の様にこの羽根は前の羽根の上、で次の羽根はこの羽根の上、で次も上、・・・でも最初の羽根もその前の羽根の上で一巡するのです。
剛体ではあり得ない機構なのですが、羽根はとても薄い板なのでこの様な事が可能なのです。
しかし、実際に組み付けるときは注意しないと変形させてしまいますので、一寸したノウハウが必要なのです。
もう一つ、この絞り機構では完全に閉まる事はあり得ず、図2,4の様に少しでも開口径が残ります。


良く、SFアニメで部屋の仕切ドアにこの機構を模したものがありますが、以上のような理由からその様な用途には使用不可です。
レンズシャッターなどでは一枚だけ違った形状の羽根を被せて、完全に閉まる様になっています。
それにしても気密を持たせることは無理です。

今回の話は、何かの参考になりましたでしょうか?
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(05 Sept. 1999)

[参考文献]:  社刊「   」(    著)
copyright(c) 2011-  orbit limited.

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